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一匹いたら大量発生してる?紙魚(シミ)が湧く原因・対策方法をご紹介

皆さんは、「紙魚(シミ)」という生物をご存じでしょうか。

本棚や新聞紙のストッカー、お手洗い場やお風呂場、押し入れなどで海で見かけるフナムシのような虫を発見したことがある方は少なくないかもしれません。
また、姿を見かけずとも本のページや新聞紙が不規則に薄くなっていたり、穴が空いていたりしたご経験はありませんか。

この謎の正体が紙魚なのです。

今回は謎めいた「紙魚被害」をテーマに、

●噛む?刺す?紙魚(シミ)の生態について
●紙魚(シミ)が部屋に湧く原因
●紙魚(シミ)を大量発生させないための対策

以上の3つの項目について掘り下げて解説しますので、皆さんもぜひご一読ください。

噛む?刺す?紙魚(シミ)の生態について

紙に魚と書いて紙魚(シミ)とはどのような昆虫なのでしょうか。

一般的にあまり馴染みが薄い紙魚とは、およそ3億年前の地球ですでに存在しており、ゴキブリと同じ原始的な姿や特徴を残したまま現代を生きる昆虫の総称です。

日本在来種である「ヤマトシミ」は日本全国に分布しており、私たち人間の住む建物から落ち葉の積もった公園や森林に生息しています。

紙魚の一生は、7年から8年ほどと昆虫としては長い寿命を持ちます。
地域にもよりますが、7月から8月にかけて直径1ミリほどの卵を産み、約30日ほどで孵化、20日に一度ほどのペースで3回ほど脱皮を繰り返し、成体へとなります。

紙魚は一般的に紙類に被害を及ぼす害虫として知られています。
しかし、紙類以外にも、

●小麦粉
●髪の毛
●衣類
●コーヒー粉
●接着剤
●人口繊維

など、家庭内におけるさまざまな物を食べることができるため、とても厄介な害虫といえるでしょう。

また、飢餓に大変強く、1年近く絶食することもできるため、一度大量発生してしまうと駆除に手を焼くことも多いため注意しなければなりません。

紙魚(シミ)が部屋に湧く原因

紙魚が部屋に湧くのはどうしてでしょうか。

答えはシンプルで「紙魚にとって住み心地が良い住環境だから」です。
本来、シミは日陰の多い森林に住み、落ち葉などの腐食物をエサとして生きている虫です。

しかし、紙類(書籍、壁紙、新聞紙、紙袋、ダンボールなど)、小麦粉、パン粉など、現代の住宅には紙魚の大好物が際限なく存在しており、外敵が少なく、温度、湿度が一定な環境は正に天国といえるでしょう。

紙魚(シミ)を大量発生させないための対策

大切なマイホームの壁紙や大事にしている本に多大な被害を及ぼす恐れある紙魚にはどのような対策を講じれば良いのでしょうか。

ここでは、一般の方でも実践可能な「紙魚(シミ)を大量発生させないための対策」を紹介しますので、皆さんも状況に応じて参考にしてみてください。

定期的な換気を行おう

1年に数えるぐらいしか使わないような物置は紙魚に取っては絶好の住空間といえるでしょう。
紙魚を大量発生させないためにも定期的に扉を開放し、換気をしましょう。

こまめな清掃と換気を実践しよう

日ごろからこまめな清掃と換気を行うことで紙魚だけでなく、他の害虫の発生を抑止することが可能です。
不必要な紙類は廃棄し、ホコリやゴミなどは掃除機や水拭きをして清潔に保ちましょう。

忌避剤を置こう

日ごろからの清掃と併せて、ホームセンターなどで購入することができる害虫避けの忌避剤を置くことで紙魚の発生を更に低減することが可能です。

忌避剤には、

●ジェルタイプ
●タブレットタイプ
●液体タイプ
●粉タイプ

などさまざまな形態があります。

物置にはタブレットタイプなど、設置場所に応じて使い分けるようにしましょう。

長期保管の紙類は虫干ししよう

滅多に使わない、収納したままになっている書籍や掛け軸、ダンボールなどは紙魚の大量発生の元となってしまいかねません。

定期的に「虫干し」をして、紙魚の発生を抑止しましょう。

虫干しとは、本や掛け軸など長期保管しているような物を風通しのよい日が差す場所に置いて、湿気を飛ばす作業のことを指します。
虫干しを行うことで紙魚の発生を抑制する働きが見込めるため、定期的に実施するようにしましょう。
 

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