チャタテムシはどこからくる?よくある発生原因&侵入経路
チャタテムシの生態
畳やカーペット、本棚、段ボール、台所に蠢く米粒サイズの黒い虫。
いつの間にか大量に発生してしまい、どのように駆除をして良いかわからず、手に負えないなんて経験をした方も多くいるのではないでしょうか。
この黒い米粒サイズの虫はもしかしたら「チャタテムシ」かも知れません。
チャタテムシとは、主にカビを主食とする虫です。
体長は1ミリから1.5ミリととても小さく、黒褐色の体色をしています。
一般的に夏から秋口の湿度が高い時期にカビと共に発生する日本各地でどこにでも見ることができる害虫です。
主食はカビではありますが、雑食性なので家の中にあるビスケットやシリアルなどのお菓子の食べカスや乾パンなどの乾燥食品も食べるので、台所で大量に発生し奥様を驚かせることが多く、記憶にある方も多いのではないでしょうか。
チャタテムシは卵性の虫であり、卵は8日から14日程で孵化し、10日から14日程で産卵できる成虫になります。
成虫となったチャタテムシは環境にも左右されますが、活発的に動き回れる適温である、25度から30度程の環境であれば160日程は生き続け、その間に毎日1つから2つの卵を産卵し続けるので、家屋内での大量発生に繋がってしまうのです。
チャタテムシはアレルギーに要注意!
チャタテムシは、人を毒針で刺したり、吸血するような直接的な危害を加えることはありませんが、近年、室内でのアレルゲンとして注目されております。
日本のアレルギー性ぜんそくの成人患者の内、2割程はチャタテムシに対しての抵抗を持っていることがわかっております。
この比率の高さは、ダニ、カイコガ、イエバエに次ぐ高さであり、直接の危害は加えることはないとしても立派な衛生害虫と言えるでしょう。
室内を掃除機で吸引して、どのような内容物が多いのか調査をしてみると、ダニと並び、このチャタテムシが多数採れることからもアレルギー性ぜんそくの発症率の高さが頷けます。
チャタテムシの発生原因&侵入経路
チャタテムシはどうして家屋内で多く発生するのでしょうか。
チャタテムシが発生する原因として考えられるのが、エサとなるカビが潤沢に存在する環境下だということです。
カビが繁殖し易いとされる湿度は、凡そ60パーセントから70パーセントであり、チャタテムシの行動が活発化するのが、75パーセントから90パーセント程になります。
この高湿度な環境であれば新築だろうが古民家であろうがチャタテムシを呼び寄せてしまいかねません。
チャタテムシは体長が小さい為、1匹2匹では気づかないかも知れませんが、高湿度な住みやすく食べ物も豊富な環境では、瞬く間に数を増やし人々を驚かせることでしょう。
チャタテムシはどこからでも侵入する!
では、チャタテムシは一体どこから侵入するのでしょうか。
チャタテムシは数の大小は違えど、いない家がないと言っても過言ではないくらいどんな家でも生息しております。
なぜなら、チャタテムシはその小さな体長で、窓のサッシや換気扇の隙間、宅配便の段ボール等どこからでも容易に侵入することが可能だからです。
仮に新築の家であろうが、建設している間に外部から侵入し、資材などの中に隠れ潜み、家が完成した後そのまま棲み付いてしまうということも十二分に考えられます。
チャタテムシが大量発生した時は業者に相談を
チャタテムシは、直接人に被害を加えることはありません。
ですが、大量に発生することも多く、食品や衣類等身近な生活必需品に涌かれてしまうと気持ち悪さも相まって精神的な苦痛を感じる方もいるでしょう。
また、お伝えした通り、チャタテムシ自体は毒を持っていませんが、死骸やフンが誤って体内に入ってしまうとアレルギーの原因となることもあります。
チャタテムシの発生原因でもあるカビが、駆除後も同じように発生しているとした場合、ゆくゆくはまたチャタテムシを呼び寄せてしまいかねません。
その為、チャタテムシを駆除する際には、忘れないようにカビの対策もする必要があります。
自分で解決できない場合は、プロの手による駆除や剪定を依頼するのも1つの手でもあります。
長い間悩まされる前に、チャタテムシの被害にお困りの方は、まずは一度プロの専門業者へご相談してみてはいかがでしょうか。