コウモリに蚊取り線香は効かない!?効果的に退治する方法をご紹介
「天井裏からバサバサ音がする……これってまさかコウモリ!? コウモリって蚊取り線香ってきくのかな」
ネズミやゴキブリは「何となく馴染みがある」という方も少なくないかもしれませんが、コウモリは「よくわからない」という方は多いことでしょう。
コウモリが屋根裏に棲み付いてしまうと、糞尿被害や羽音による騒音、健康被害など心配が尽きません。
今回は「コウモリ対策」をテーマに、
●コウモリは蚊取り線香だけでは退治できない
●蚊取り線香以外でコウモリを対策する方法
●コウモリ対策は専門業者に任せるのがおすすめ
以上の3つの項目について掘り下げて解説しますので、ぜひ皆さんもご一読ください。
コウモリは蚊取り線香だけでは退治できない
「蚊取り線香だけ」でコウモリを退治できると思っている方はいませんか。
蚊取り線香は虫退治に効果的なため、コウモリにも効果があると思いがちですが、実は蚊取り線香だけではコウモリを退治することは難しいのです。
蚊取り線香はその名のとおり、「蚊」のような虫を駆除するための殺虫剤です。
その成分は、防虫菊に含まれている「アレスリン」や「ピレトリン」という殺虫成分から構成されています。
殺虫成分が含まれた煙が、虫の口や呼吸器官、体表から侵入し、対象の神経を攻撃し、虫を殺します。
虫達には効果的な「アレスリン」や「ピレトリン」のようなこの殺虫成分ですが、人間には効果がありません。
それは、人間を含めた恒温動物には、酵素の働きによって殺虫成分が体内で分解、無毒化されてしまうからです。
そして、コウモリも人間と同じように恒温動物のため、殺虫成分が働くことはありません。
しかし、蚊取り線香の「煙」によってコウモリを一時的に追い払うことは可能です。
大量の蚊取り線香を焚いて、野焼きや燻製を作る時のような煙が必要となりますので、実際に取り組んでみる方は火の始末には気を付けるようにしてください。
蚊取り線香以外でコウモリを対策する方法
蚊取り線香以外でコウモリ対策をする方法はどんなものがあるでしょうか。
コウモリ対策を講じる前に、注意しなければならないポイントをお伝えします。
それは、「鳥獣保護管理法」です。
鳥獣保護管理法とは、野生動物の保護を目的とした法律で、資格や許可がなければ捕獲や駆除することができません。
万が一、この法律に違反してしまった場合、「1年以下の懲役または1,000,000円以下の罰金」に処せられてしまいます。
そのため、資格や許可を得ていない一般の方がコウモリ対策をする場合、コウモリに直接危害を加えない「追い出し」対策に限定されます。
ここでは、一般の方でも実践可能な対策方法を紹介しますので、参考にしてみてください。
獣除け線香を使おう
蚊取り線香と似た獣除け線香という製品があります。
名前のとおり、「獣」に効果がある製品です。
獣除け線香には、トウガラシの辛味成分である「カプサイシン」が配合されており、対象の目や皮膚に耐えがたい刺激を与えます。
この獣除け線香を屋根裏のような閉鎖空間で使用することでコウモリを追い払うことが可能です。
人感センサーライトと使おう
ホームセンターで購入することができる人感センサーライトを使ってコウモリを追い払うことが可能です。
コウモリは夜行性の生き物なので強い光を嫌います。
住処にしている屋根裏などに人感センサーライトを設置すれば、出入りをするコウモリを感知して強力な光を照射し、追い払うことができます。
コウモリ対策は専門業者に任せるのがおすすめ
お伝えしたとおり、コウモリは「鳥獣保護管理法」の保護下にある生物のため、駆除や捕獲が禁じられています。
そのため、一般の方が実施できる対策方法は前述したような「追い出し対策」に限られています。
中長期的に被害が長引いてしまう場合には、プロの害獣駆除業者に相談してみるのも得策かもしれません。
専門業者に相談するメリットとしては、
●自力で対策するよりも成功率が高い
●糞尿など健康被害に繋がる汚れの清掃を実施してくれる
●予防対策も講じてくれる
●死骸の片付けもしてくれる
●保証サービスが充実している
●家人では気づかなかったコウモリ以外の害虫・害獣被害を発見してくれる
このような、安心できるさまざまな要素を専門業者は提供してくれます。
コウモリは、ダニやノミ、病原菌の媒介者としての側面も持つため、小さいお子さんや年配の方がいるご家庭は、清掃と消毒は欠かせません。
コウモリ被害でお悩みの方は、一度プロの害獣駆除業者に相談してみてはいかがでしょうか。