シロアリの末期症状は?手遅れになる前に知りたい被害進行について
「シロアリを見つけたけど駆除するには結構被害がかかるって聞くし、大きな被害もまだ出てないからしばらくこのままでも大丈夫かな……」
シロアリの駆除防除対策には少なくない費用がかかるため、タイミングによってはすぐにシロアリ対策業者に依頼するのが難しい場合もあるでしょう。
しかし、シロアリの被害は被害の度合が浅い初期の段階のうちに対策を施さなければ大切な家屋が傷つくだけでなく、最悪の場合家屋が倒壊する恐れもあります。
そのため、
「被害が目立って出ていない」
「殺虫剤でなんとかなったような感じがする」
というような過信が、取り返しのつかない状況に陥ってしまうこともあるので注意しなければなりません。
そこで、今回は「シロアリの被害進行」をテーマに、
●シロアリ被害の進行速度
●もう手遅れ?シロアリ被害の末期症状について
●シロアリ被害は一日でも早く業者に相談を
以上の3つの項目について掘り下げて解説しますので、皆さんもぜひご一読ください。
シロアリ被害の進行速度
シロアリ被害の進行速度をどれくらいなのでしょうか。
「身体も小さいため遅いんじゃないか」と考える方も少なくないでしょう。
しかし、実のところとてつもない進行速度を持っているのです。
日本でのシロアリ被害のほとんどは「イエシロアリ」と「ヤマトシロアリ」の2種類に分類されます。
「イエシロアリ」は、1つの家屋に約100万匹以上が棲息する大規模なコロニーを形成します。
この群体が1日あたり約70グラムほどの木材を食害することが知られています。
70グラムと聞くと、とても少ない量と感じるかもしれませんが、1年間続くと約26キログラムにもなるため、家屋に使われる木材に置き換えると10センチ角の3メートルの柱が3本ほどとなります。
「ヤマトシロアリ」の場合は、群全体でも数万匹ほどと、イエシロアリに比べて数は少ないため、翻って食害量も減少します。
しかし、確実に食害量は増えていくので、どちらにしても早めの対策が肝要といえるでしょう。
もう手遅れ?シロアリ被害の末期症状について
恐るべきシロアリの食害スピードについてはご理解いただけたと思います。
シロアリ被害を放置してしまった場合の末期症状についてもお伝えしますので、皆さんのお宅の状況と照らし合わせてみてください。
末期症状
シロアリ被害が末期になると、その痕跡は著しいものとなります。
玄関の巾木、和室の畳や欄間、洋室ではフローリングや壁材などあらゆる場所でシロアリ被害が顕在化します。
床下や柱、壁の内側は食い尽くしている可能性が濃厚で、触っただけでボロボロと崩れ落ちてきてしまいかねません。
ここまで被害が進行してしまうと、家屋へダメージも計り知れないものがあるため、補修よりも建て替えとなってしまうでしょう。
また、このような状況の場合には家屋倒壊の恐れがあるため退去の必要性があります。
シロアリ被害は一日でも早く業者に相談を
お伝えしたとおり、シロアリの食害の進行スピードは無視することができないものがあります。
放置時間が長ければ長いほど、被害は大きくなる一方なので少しでも早くシロアリの侵攻を食い止めなければなりません。
プロのシロアリ駆除業者に依頼するにあたって、注意しなければならないのが「悪質業者」です。
あなたがお住まいの地域でも「シロアリ駆除・防除」を生業としている業者が無数に存在するでしょう。
業者のなかには、「実績豊富で評判も高い業者」もあれば「杜撰な施工や詐欺的な金額請求をする業者」も存在します。
ここでは、業者を選ぶ際のポイントを紹介しますので、十分に注意しましょう。
●評判や駆除実績が豊富かチェックしよう
●適正価格から大きく逸脱していないかチェックしよう(シロアリ駆除:約9,000円/坪 シロアリ防除:約6,000円/坪)
●調査時に床下や天井裏に入り、細部まで点検しているかチェックしよう
●保証サービスが充実しているかチェックしよう
●複数社に見積を取り適正価格か見極めよう
●大幅な値引きを謡う業者には注意しよう
このようなポイントを踏まえたうえで、あなたのお宅にあったシロアリ駆除業者を探してみてはいかがでしょうか。