【殺虫剤は絶対ダメ】シロアリ駆除の正しい対策方法まとめ
シロアリに殺虫剤は絶対にダメ!
シロアリを見かけると、虫が苦手な方は反射的に殺虫剤を噴きかけて一刻も早く駆除しようと試みると思います。
しかし、スーパーやホームセンター等で売っているシロアリ用と銘打ってある殺虫剤を使ってしまうと被害を食い止めるどころが逆に拡大させてしまう恐れがあります。
なぜなら、スーパーやホームセンター等で購入することが出来る大部分の市販の殺虫剤は虫が嫌がって逃げる効果がある忌避成分を含んでおり、生き残ったシロアリが忌避成分により多方向へ逃げてしまい、結果として被害が広がってしまうのです。
また、目に見える範囲の数匹、数十匹のシロアリを駆除したとしても、通常のシロアリの巣の中には、数千匹、多ければ数万匹のシロアリがいますので、殺虫剤を撒いただけでは完全に駆除することは困難を極めます。
中途半端な知識で安易に殺虫剤を撒いて駆除し、根絶することが出来なかった場合、更に費用が嵩む結果になりかねません。
大切なマイホームを守る為にも、正しいシロアリの対策方法を学ぶようにしましょう。
正しいシロアリの対策方法は?
正しいシロアリ対策を学ぶ上で大切なことがあります。
それは、あなたがやろうとしていることが、シロアリの「駆除」か、それとも「予防」か、どちらの目的なのかによって、使用する薬剤が大きく異なります。
例えば、ハネアリが蔓延しており、「駆除」をする場合は、「非忌避性・伝播性・遅効性」の高い駆除剤を選択するようにしましょう。
そして、家屋に被害がでないように、「予防」する場合は、「忌避性」が高い薬剤を使用するようにしましょう。
このように、状況に応じて使用する薬剤を使い分けることが大切となります。
現代は、様々なメーカーから多様な薬剤が販売されております。
ご自身で使うには、どの薬剤が効果的なのか一目で分かりづらいことが多くなりました。
例えば、「駆除」に適した薬剤であれば、ネオニコチノイド系・フェニルピラゾール系・フェニルピロール系・カーバメート系殺虫剤等の薬剤が有効的です。
この中でも、ネオニコチノイド系の薬剤が、人体やペットへの影響が少なくシロアリ駆除で使われる頻度が高い薬剤となりますが、ミツバチへの影響が取り沙汰されたことがあるので養蜂をされている方は使用するのは避けるようにしましょう。
「予防」に適した薬剤はどういったものがあるのでしょうか。
もっともよく使用されるのは「ピレスロイド系」となります。
強力な忌避作用を持ち、シロアリは勿論、ハチや蚊、ハエ、そしてゴキブリにも有効的です。
昆虫に対し、麻痺や痙攣を引き起こさせる作用を持つので寄せ付けません。
この「ピレスロイド系」薬剤の注意点としては、既に巣作りをしているヤマトシロアリがいる場合、散布するのは止めましょう。
お伝えした通り、ピレスロイドは「予防」をする薬剤の為、強力な「忌避性」を持っております。
誤ってピレスロイドを含む薬剤を散布してしまうと、忌避成分を察知し、より広範囲へ逃げてしまい被害が拡大してしまいます。
状況に応じた薬剤が選択出来るようにご紹介した薬剤の名前も覚えるようにしましょう。
シロアリ駆除は業者に相談するのが吉
ここまで、正しい駆除方法についてご覧いただきました。
シロアリ駆除は、被害状況によっては、大きな金銭的負担を強いられてしまうこともあるので、ご自身で調査や駆除、防除対策を施される方も少なからずいることでしょう。
近年は、以前に比べ効果が高い市販の駆除剤も増え、選択肢の幅も増えました。
また、動画で駆除方法を詳細に説明していることも後押しになっていることでしょう。
しかし、動画やインターネットで調べた内容と同じ状況はないのです。
対応方法を誤れば、巣の根絶まで至らず被害の拡散、再発といった事態になりかねません。
家屋へのダメージが深刻化してしまい、結局駆除業者へ依頼をした結果、もっと事前に対処しておけば良かったのにというケースも数多くあります。
そうなってしまう前に一度シロアリ対策のプロの駆除専門業者にご相談してみはいかがでしょうか。