トコジラミの天敵は蜘蛛?効率的に駆除する方法をご紹介
「身体中に蚊に刺された時みたいな発疹ができてる! これは何なんだろう……」
その被害はトコジラミによるものかもしれませんよ。
トコジラミは、人が就寝中に忍び寄り身体を刺して吸血します。
吸血されると、耐えがたい痒みをもたらすとってもイヤな衛生害虫です。
今回は、そんなトコジラミをテーマに、
●トコジラミの生態
●トコジラミの天敵は蜘蛛なのか
●トコジラミの駆除は専門業者に頼むのがおすすめ
の3つの項目について解説しますので、ぜひご一読ください。
トコジラミの生態
「トコジラミの名前を聞いたことはあるけどよく知らない……」
普段目にする機会も少ないため、トコジラミのことをよく知らない方も多いことでしょう。
トコジラミ対策に役立つ知識として、トコジラミの生態について解説しますので、知っている方も知らない方もご一読ください。
トコジラミの概要
トコジラミは、南京虫(ナンキンムシ)と呼ばれることもあり、第二次世界大戦中頃までは日本でも猛威を振るっていた衛生害虫でした。
人を含めた動物の血液をエサとしており、血液を吸われると患部に耐えがたい痒みが生じるため、忌み嫌われておりました。
しかし、戦後GHQ監督の元トコジラミ対策が取られ、その数は激減し被害報告も減少の一途を辿っていました。
ところが、近年インバウンド需要により国外からの観光客が増加すると共にトコジラミ被害の報告件数も増加傾向にあります。
今後、観光地や都市圏などにおいては爆発的に増える恐れもあるため要注意です。
トコジラミの生態
夜行性で、昼は暗がりに潜み、夜になると活発化します。
成虫の寿命は約1年で、メスのトコジラミは生涯に約200個ほど産卵するのでとても厄介です。
また、飢餓や低温に対する耐性もあるため1年を通して活動することもできます。
トコジラミの形態
●体長
5ミリから8ミリ
●体色
赤褐色
●形状
扁平楕円形で前胸背の両側の扁平部が幅広く、羽は退化している
●卵
1ミリほどで黄色長楕円形
トコジラミの分布
トコジラミは、世界中のあらゆる地域に分布しています。
日本では、江戸末期にオランダ貿易船の積荷に付いたトコジラミから拡がったといわれています。
トコジラミの生息場所
一般家庭においてトコジラミがよく生息しているのは、寝具・ベッド・マットレス・絨毯・畳・剥がれた壁紙の隙間・カーテン・テレビスタンドの下・冷蔵庫の下・家具の下など暗く通気が悪い場所に好んで生息しています。
家屋内に広く分布することができるので、一度被害が広がってしまうと、とても厄介な衛生害虫といえるでしょう。
トコジラミの天敵は蜘蛛
トコジラミの天敵は蜘蛛ということが、まことしやかに言われていますが実際のところはどうなのでしょうか。
トコジラミは人にとっては厄介な衛生害虫ですが、昆虫なので肉食性の昆虫や動物がトコジラミの天敵といえるでしょう。
一般的なお宅でよく見かける肉食性の昆虫といえば、蜘蛛です。
蜘蛛は、長い脚やまとわりつく蜘蛛の巣など、多くの人から敬遠される昆虫ですが、ゴキブリやトコジラミを食べてくれる益虫としての側面も持ちます。
そのため、家の中に蜘蛛が棲み付いている環境ならばトコジラミのような害虫を駆除してくれる可能性があります。
しかし、蜘蛛が家の中を歩き回っているのを許容できる人でなければ難しいかもしれません。
トコジラミの駆除は専門業者に頼むのがおすすめ
トコジラミは前述したとおり、人間にとってとても厄介な衛生害虫といえるでしょう。
根絶させなければ、しばらくの期間を経て再び被害が活性化してしまうので、イタチごっこのようになってしまいかねません。
また、近年は薬剤耐性を備えた「スーパートコジラミ」の出現も取りざたされています。
スーパートコジラミは、一般的な殺虫剤が効かず被害が増え続けてしまう恐ろしいトコジラミです。
被害が続いていると、痒みやアレルギー症状、目の痒み、びらんなどさまざまな身体的異変を起こしてしまうほかに、心的ストレスから精神に変調をきたす場合もあります。
そのような事態になってしまう前に、トコジラミの駆除に対応した衛生害虫駆除業者に相談してみてはいかがでしょうか。