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コクゾウムシがお米や部屋に!自分で駆除することは可能?


「米びつに黒くて小さい虫みたいなものが湧いてしまった! なんの虫なんだろう……」

こんな経験をされた方はいませんか。
その虫、もしかしたら「コクゾウムシ」かもしれませんよ。

「コクゾウムシ」という名前にあまり聞き覚えがない方も多いかもしれません。

今回は、お米が主食である日本人の食事に大きく影響を及ぼす「コクゾウムシ」について、

●コクゾウムシの生態
●コクゾウムシを自分で駆除する方法
●コクゾウムシが湧かない予防方法

の3つの項目にわけて解説しますので、ぜひご一読ください。

コクゾウムシの生態

あまり馴染みがない「コクゾウムシ」はどのような虫なのでしょうか。
「コクゾウムシ」は、漢字で書くと「穀象虫」といい、「動物の象の長い鼻のように頭の先が細長い姿をし、米などの穀物を荒らす生態からその名がつけられました。

コクゾウムシはどのような生態をもつ害虫なのかまとめましたので、参考にしてみてください。

●形態

幼虫:白いウジ状・約3ミリメートル
成虫:黒褐色か赤褐色・約2ミリメートルから4ミリメートル

●生態

イネ科の穀物を食害する害虫として知られています。
1年に3回から4回ほど産卵し、1匹のメスで200個以上の卵を一生の内に産卵することが可能です。
産卵方法は、象の鼻のような長い口で穀物に穴を空け、その中に卵を産み付けます。

25度から30度ほどの安定した気温を好み、活発化します。
発達した後翅をもち飛ぶこともできるため、広い範囲を移動することができるので、注意が必要です。

●寿命

孵化後1ヶ月程度で成虫となります。
成虫になってからは、100日から長くても200日程度生きることが可能です。

コクゾウムシを自分で駆除する方法

「コクゾウムシを自分でできる範囲で駆除したい! けど、どうしたらいいのかな……」

蚊やハエのように割と身近な害虫であれば、駆除方法も明快かもしれません。
しかし、コクゾウムシはなじみが薄い分どのように駆除して良いか手をこまねいてしまう方も少なくないでしょう。

今回は、ご自分でコクゾウムシを駆除するための方法についてまとめましたので、状況に応じて参考にしてみてください。

殺虫剤を使う

コクゾウムシも昆虫の1種ですので、ホームセンターなどで購入することができる市販の殺虫剤で駆除することが可能です。
当然、殺虫剤がかかったお米は処分することと、他の食品に殺虫剤が付かないように気をつけましょう。

冷凍処理をする

「殺虫剤を使うのはちょっと……」という方は、冷凍処理がオススメです。

コクゾウムシも含めた昆虫は低温に弱く、「マイナス20度で10日ほど」冷凍しておくだけで幼虫や成虫を駆除することができます。
食べる時は成虫や幼虫を取り除く必要があるのと、取りこぼしがでてしまう可能性があるので、不安な方はそのまま捨ててしまいましょう。

コクゾウムシの予防方法

お米などの食品にコクゾウムシが一度でも涌いてしまうとその食品は処分しなければならない可能性が高いことを考えると、予防対策を強化する必要があります。

では、どのような予防方法があるのでしょうか。
今回は、ご家庭でも簡単に実践できる方法をご紹介しますので、参考にしてみてください。

トウガラシをいれよう

米びつにトウガラシをいれることで、コクゾウムシの発生を抑制することが可能です。
トウガラシに含まれるカプサイシンは、防虫効果があるのでコクゾウムシの侵入を防ぐことができます。

冷蔵庫で保管する

コクゾウムシは18度以下の環境では不活性化するので、食品を温度が低い環境で保管することでコクゾウムシの被害を抑制することが可能です。

密閉型の容器で保管する

物理的な対策方法として、コクゾウムシが侵入できないような密閉できる容器で保管する方法があります。
コクゾウムシは、ビニール袋程度であれば穴をあけることが可能なので、プラスティックやガラスの密閉容器に保管しましょう。

小分けして保管しよう

お米などの食品を小分けして保管することでコクゾウムシの被害を分散化することができます。
最近では、保冷タイプの小型の米びつも販売されているので、小分けして保管することができれば、コクゾウムシの発生を大きく抑制することが可能です。
 

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