カラスの嫌いな臭いは無い！？臭い以外で効果的な撃退方法まとめ

カラスが嫌いな臭いは無いって本当？

A.本当です。
ほぼ100％の確率でないといえるでしょう。

というのも、カラスを含めて鳥類は哺乳類に比べて一般的に嗅覚が鈍く、その中でもカラスは嗅覚が未発達です。
嗅覚は、脳の嗅球という部分によって機能しております。
これは我々人間は勿論、犬やカラスも同じです。

カラスの嗅覚が鈍いのは、この嗅球がとても小さいからです。
そして、嗅球から鼻にかけて嗅神経という神経がありますが、こちらも嗅球と同じようにとても小さいのです。
解剖学の見地からも明らかになっております。
これらの理由から、カラスの嗅覚は鈍いといえるでしょう。

前述でご説明した通りカラスの嗅覚は鈍いので、匂いで刺激を与える方法でのカラス撃退方法は難しいでしょう。
では、どういった撃退方法が効果的でしょうか。
下記に纏めたので参考にしてみてください。

カラスは非常に頭のよい生き物ですが、物理的にカラスの進入を防ぐことができる防鳥ネット等の方法は非常に有効的です。
防鳥ネットをベランダやゴミ捨て場等お困りの場所で設置しましょう。

ネットを設置する際に重要なのが、「隙間なくしっかりと張る」ことです。
弛んでいたり隙間が空いていると、カラスはそこから侵入してしまいます。
僅かなスペースから身体や嘴を突っ込み、荒らしてしまうので、要注意です。

また、ゴミ捨て場でよくありがちなパターンとして、ネットを上にかけただけという場合がありますが、その場合、カラスが嘴を使い器用にネットを取ったりしてしまうので、固定できる形で設置をしましょう。

剣山とは、板に上向いた針がいくつも並んでいるものです。
この剣山を設置することにより、手摺が雨どい等お困りの場所にカラスが止まることがなくなるでしょう。

学習力の高いカラスは、一度そこに剣山があると認識するとそのことを学習し次回からやってくることがなくなります。
剣山を設置する上での注意ポイントが、「剣山を隙間なく設置する」です。

針がない部分があると、カラスはそこに留まるようになるので、せっかく剣山を設置したのに効果が半減してしまいます。
ですので、剣山同士が隙間なく並ぶよう設置することを心がけてください。

よく畑や庭に浮かんでいる大きな目玉が印刷された風船ですが、カラス撃退方法に効果的です。
なぜ大目玉風船をカラスが嫌がるのか、はっきりとした理由は解明されておりませんが、一説に由ればカラスの天敵である鷹や鷲等の猛禽類の目を連想させるからとも言われております。

注意点としては、同じ位置に置いておくと効果が減退していくので、位置を移動させるなどの対策が必要となります。

ネットや剣山など物理的な撃退方法が取れない場所・状況の場合には、カラスが嫌がる忌避剤を用いましょう。
カラスは、唐辛子等辛い食べ物を苦手としております。
こういった特性を利用して、市販の撃退スプレーやご家庭の唐辛子を鍋て煮だししたものを霧吹などで撒くといった撃退方法を執ることができます。

ただし、この撃退方法の欠点として時間経過や雨風などで効果が半減し易いという点があります。
その為、こうした撃退方法を執る場合は、なるべく頻度良く定期的に散布するようにしましょう。

カラスの撃退は、殺傷や捕獲など自然動物保護の法律に違反しない限り、一般の方でも撃退することは可能ではあります。
ただし、カラスは非常に頭の良い生き物なので、学習されてしまうと同じ方法では十分な効果が発揮できず、また違う対策を講じるといったいたちごっこのような状態になってしまいます。

また、危害を加えると人間に向かって襲い掛かってくる場合もあります。
撃退方法を講じるのは大事ですが、怪我をしないように十分に注意を払って行動をしなければなりません。

カラスの被害にお困りの方は、一度プロの専門業者へご相談してみてはいかがでしょうか。