ツバメの巣に大量のダニが!自分で駆除することは可能?
「ツバメの巣ができてからなんか身体が痒くなってきたんだけど、なんでだろう……」
「初夏の風物詩」、「幸運の鳥」と呼ばれるツバメ。
家の軒下やコンビニやスーパーに営巣し、人間の生活圏で暮らしているので、皆さんも馴染み深い野鳥だと思います。
家に巣ができて、子育ての様子を見て喜んでいる人も多いでしょう。
しかし、ツバメの巣には恐るべき秘密があるのです。
皆さんが嫌う害虫である「ダニ」の温床にツバメの巣はなっているのです。
このことを知っている方は多くないかもしれません。
今回は、「ツバメの巣のダニ」にスポットを当てて、ダニが涌く理由から一般の方でも駆除する方法、専門の駆除業者の選び方まで掘り下げて解説しますので、ぜひご一読ください。
ツバメの巣にダニが湧くのはなぜ?
ツバメの巣にダニが湧くのは巣の素材に原因があります。
ツバメは巣を作る際、泥や草と唾液を練り合わせてあの独特の形状の巣を作ります。
その泥や草にダニが付着していた場合、そのまま巣の中でダニは暮らし、ツバメの親鳥やヒナを吸血するのです。
親鳥は、水浴びや砂浴びをしてダニを自分で落とすことができますが、ヒナにはそのような芸当はできず、巣立つまでの間は巣の中で暮らすのでダニに刺されてしまいます。
そして、ダニが原因により時折ヒナが死んでしまうこともあるので、鳥たちにとってはとても怖い存在といえるでしょう。
ツバメの巣に涌くダニは、家屋に巣くう「イエダニ」と異なり「トリサシダニ」と呼ばれる種類がほとんどです。
名前のとおり、鳥類を吸血し生きていくことから名づけられました。
このトリサシダニの怖いところは、ツバメが巣立った後、エサがなくなるため人間やペットの体液を求めて移動してくることです。
トリサシダニは、1ヶ月近く何も食べなくても生きていけます。
その間に室内へと侵入し、人間やペットの血を吸うためとても厄介なダニといえるでしょう。
ツバメの巣のダニを自分で駆除する方法
ツバメの巣のダニを一般の方が駆除する場合、注意しなければならない事項があります。
それは、「鳥獣保護管理法」です。
鳥獣保護管理法とは、ツバメも含めた野生動物を保全するための法律で、資格や許可がない者が狩猟することを禁じています。
この鳥獣保護管理法に違反した場合、「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」に処せられてしまう恐れもあるため注意しなければいけません。
そのため、資格や許可を有していない一般の方がツバメの巣のダニ退治をする場合、
「巣立った後の駆除」
「ツバメに巣作りをさせない」
この2点の方法に限定されます。
今回は、一般の方でも実践可能な方法を幾つか紹介しますので、参考にしてみてください。
殺虫剤を使おう
ダニを駆除するのにおいて、一番手軽な方法が殺虫剤を使うことです。
ホームセンターで購入することができるダニ用と明記された殺虫剤を使用しましょう。
使用前に帽子やマスク、手袋をすることを忘れずに着用してください。
駆除する際に、風によってダニが飛んでくることがあります。
また、ツバメの巣は高所に位置することが多いので、転落には注意しなければいけません。
物理的に破壊しよう
殺虫剤を噴射し終わった後、または高所で殺虫剤が届かない場合、物干し竿のような長い棒を使ってツバメの巣を破壊しましょう。
この時、ツバメの巣の泥や草、ダニが身体に降り注いでくることがあるので、帽子やマスク、手袋を着用の上、汚れてもよい服装で臨むようにしてください。
落下したツバメの巣の残骸にダニが残存している恐れがあるので、殺虫剤を忘れずに噴射しましょう。
ガムテープを貼ろう
ツバメに巣作りをされないように事前に対策を施しましょう。
春ごろにツバメが営巣する軒下などに、ガムテープを貼っておくことでツバメの巣作りを阻害することができます。
ツバメはツルツルした場所には巣を作ることができないので、とても効果的です。
おすすめのダニ駆除業者の選び方
ダニは、根絶させることがとても難しい害虫です。
そのため、専門の駆除業者に依頼するためにはよくよく吟味するようにしましょう。
注意するべきポイントを紹介しますので、参考にしてみてください。
●事前に地域の業者の施工実績や評判を調べるようにしよう
●再発防止やアフターサービスなど保証サービスが充実しているか確認しよう
●複数社相見積もりをとろう
●調査時の対応に不審点がないか、丁寧な説明をしてくれる業者か確認しよう
●大幅な値引きやキャッシュバックで契約を推し進めてこないか確認しよう
以上のポイントに注目したうえで、あなたのお宅にあったダニ駆除業者を見つけてみましょう。