ネズミは冬にいなくなるはウソ!潜んでいる場所と対策まとめ
ネズミは冬眠しない
真冬の寒い夜の日、布団の外に出るのも億劫になる程なのに天井裏ではネズミの走り回る音が聞こえる。
そんな経験をしたことはありませんか。
同じ哺乳類であるクマやリスが冬眠するんだから、ネズミも冬眠するんじゃないのかと考える方も多いと思いますが、ネズミの中には冬眠をしない種類がいるのです。
それはどういったネズミなのでしょうか。
種類ごとに違う!冬場のネズミの特徴
ネズミは大きく「野ネズミ」と「家ネズミ」の2種類に分かれております。
「野ネズミ」とは、一般的に野外で生息するハタネズミやアカネズミ、ヒメネズミなどを指し、「家ネズミ」とは、私たちの生活圏内で生息するドブネズミやクマネズミ、ハツカネズミなどを指します。
基本的にネズミは寒さに弱い生き物ではあり、外気温が10度を下回ると活動が困難となってしまいますが、冬眠しないネズミであるドブネズミやクマネズミ、ハツカネズミなどの「家ネズミ」は、暖房で温められ、保温性に優れた家屋内でぬくぬくと生活をしている為、冬季でも冬眠することなく生活出来るのです。
ネズミは冬場どこにいる?
冬眠をしている「野ネズミ」以外の「家ネズミ」達は冬場はどこに潜んでいるのでしょうか。
基本的にネズミは寒さに弱い為、暖かい場所を求めて移動し春に備えて越冬をしております。
冬越しをする為には、下記のような場所が考えられるでしょう。
●屋根裏・天井裏などの高い場所
●壁の内側の断熱材の中
●床下の基礎と床材の間の断熱材の中
●排水溝の中
●空調換気用ダクトの中
これらの場所は、冬の間に雨や雪、風の影響を受け辛い為、ネズミ達にとっては恰好の冬越し場所と言えます。
マンションやビルといった気密性の高い高層建築物は、特に注意が必要です。
冬場にできるネズミ対策
一度侵入されてしまったネズミを駆除するのは、中々骨が折れる作業を強いられます。
ネズミは、柱や電気配線、断熱材などを齧る他、糞尿による悪臭被害、家屋への汚損やダニやノミなどの害虫や病原菌を拡散させるなど、様々な被害を誘発するので要注意です。
侵入された期間が長ければ長いほど、これらの被害は悪化の一途を辿り、酷い場合には齧られた電気配線がショートし、火事を引き起こし、家屋の全焼といった事態に繋がりかねません。
では、ネズミはどうしてやってくるのでしょうか。
ネズミが人間の生活圏内にやってくる最大の理由は「エサを求めている」からです。
これを防ぐ為に幾つかの対処方法をご紹介しますので、参考にしてみてください。
ネズミの侵入経路を塞ごう
根本的なネズミ対策は、ネズミの侵入を未然に防ぐことです。
以下の様な場所に注目してみましょう。
●屋根の隙間
●通気口・換気扇
●エアコンの排水ダクトホース
こうした場所からネズミは家屋内へ侵入するケースが多い為、隙間や穴を塞ぐ必要があります。
ホームセンターで売っているような網目の細かいアルミ製のメッシュネットや防水パテで塞ぎましょう。
一度塞いでも、経年劣化で剥がれたりネズミに齧られて穴を開けられてしまうことがあるので定期的に確認するようにしましょう。
ネズミの巣作りがしにくい家にしよう
人が住む家の中に棲み付いたネズミは、巣の材料を家の中から集める傾向があります。
新聞紙、布、ビニール、針金、段ボールなどを使って快適な巣を拵えるので、巣作りが出来ないように対策をしましょう。
対策としては、
●衣類・タオル・毛布・シーツなどの布製品は蓋の閉まるプラスティックの収納ケースに入れる
●要らない紙類(新聞紙や古紙など)は、目の付くところに纏め、定期的に処分する
●不要なビニール袋は一所に纏めるか処分する
以上の様に、日頃からの整理整頓がネズミの巣作り防止に繋がります。
対策をしっかりと施したとしても、ネズミの侵入を100パーセント防ぐことは残念ながら難しいです。
万が一、ネズミの侵入を許してしまった場合、出来る限り早く駆除をする必要があります。
個人の方でも駆除をすることも出来ますが、何度も被害を被っている様なお困りの方は、まずは一度プロの専門業者へご相談してみてはいかがでしょうか。