ゴキジェットや殺虫剤は意味ナシ?コウモリ駆除の正しいやり方とは?
コウモリにゴキジェットや殺虫剤は効く?
ご家庭にあるゴキジェットや殺虫剤はコウモリにも効果があるのでしょうか。
残念ながらコウモリ駆除にゴキジェットや殺虫剤は効果的ではありません。
たしかに、ゴキジェットや殺虫剤をコウモリに噴射することによって、煙に驚いたコウモリはその場を飛び去るでしょう。
しかし、それは一時的に逃げているだけで落ち着いたコウモリは再び舞い戻ってきてしまいます。
ゴキジェットや殺虫剤には「ピレスロイド」と呼ばれる薬剤が主成分となっております。
この「ピレスロイド」は防虫菊に含まれる殺虫成分である「ピレトリン」と同じ化合物です。
ピレスロイド」には、蚊やハエ、ゴキブリ等の昆虫や両生類、爬虫類には有害な成分を持ちます。
しかし、我々人間や哺乳類には、「ピレスロイド」の成分を分解して体外へ排出することができます。
その為、コウモリへも「ピレスロイド」の毒性が作用することなく、被害がすぐに再発してしまうのです。
自分でコウモリを駆除するにはどんな方法が?
コウモリは、「鳥獣保護法」で保護をされている為、許可を得ていない場合、罠等を使い捕獲をしたり毒餌等を用いて殺処分をすることは法律により禁じられております。
これに違反した場合、1年以下の懲役又は100万円以下罰金を下されることもあります。
コウモリを駆除、捕獲をする場合、各市町村管轄の保健所や役所で申請、許諾を得る必要があります。
また、捕獲をする際に用いる罠を使用する場合には、専用の免許も必要となってきます。
その為、コウモリ被害への解決策は、被害箇所からの追い出しや再侵入を防ぐための防除対策を取ることが一般的となります。
コウモリを退治し、被害を再発させない防除対策方法はいくつかあります。
順番にご紹介しますので、被害が出ている箇所で実施出来るか参考にしてみてください。
獣除け線香を使ってコウモリを追い出そう
「獣除け線香」は「蚊取り線香」と同じような渦巻状の形をしている製品です。
この「獣除け線香」には、唐辛子の激辛成分の元である「カプサイシン」が含まれております。
コウモリ被害が出ている箇所にこの「獣除け線香」を設置することによって、「カプサイシン」の効果によってコウモリが目や鼻にダメージを与える為、それを嫌がり追い出すことが出来るという仕組みとなっております。
注意点としては、煙が充満するまでに時間がかかる為、即効性に欠けることと、蚊取り線香と同じく火を使う為、火事にならないように取り扱いには十分注意してください。
お酢や木酢液・ハッカ油を使ってコウモリを追い出そう
お酢や木酢液、ハッカ油といった、スーパーやホームセンター、ドラッグストア等で簡単に購入することができる製品で、コウモリを追い出すことが可能です。
方法はとっても簡単です。
まず、雑巾や布などに、これらの液体をたっぷりと染み込ませます。
滴り落ちるのを防ぐ為トレイ等の上に置きコウモリの被害がでている箇所に設置してください。
注意点としては、雑巾や布が乾いてくると効果が薄れてしまいますので、1週間に一度は交換するようにしましょう。
ネットやパテで侵入口を塞ごう
追い出すことに成功したら、侵入口を塞いでしまいましょう。
塞がずにそのままにしていると、再びコウモリが舞い戻ってきてしまう可能性があります。
侵入口の状態によって塞ぎ方を変える必要があります。
穴が空いている場合は、防水パテを壁面にしっかりと密着させるようにしましょう。
換気口からの侵入であれば、目の細かい網ネットを被せ、防水テープでネットが剥がれないように接着しましょう。
コウモリ駆除は業者に任せるのがおすすめ
コウモリの駆除防除対策を一般のご家庭の方が完璧に実施するのは大変難しいことです。
完全な対策を施さなければ被害が再発してしまいまた対策を施すといった、いたちごっことなってしまうでしょう。
コウモリは飛んでいる姿は大きく見えますが、実際は羽を折り畳むととても小さい為、家屋のちょっとした隙間や穴からでも侵入することが出来てしまいます。
こうしたちょっとした隙間や穴を発見し、侵入することが出来ない様に塞いでいく作業は、とても大変でしょう。
また、コウモリの糞によって天井裏が腐ったり、ダニやノミやウイルスなどの病害虫を発生させる恐れがあります。
こうした糞害への対処は、遅くなればなる程被害が拡大してしまいます。
こうしたコウモリ被害にお困りの方は、まずは一度プロの専門業者へご相談してみてはいかがでしょうか。