1匹いたら要注意!屋根裏にコウモリを繁殖させないための対策まとめ
夕暮れ時から夜半にかけて空を飛び回るコウモリ。
皆さんもよく飛んでいるのを見かけたことがあることでしょう。
そんなコウモリは、屋根裏など家屋内に巣くい、私たち人間に害を成す害獣としての側面を持ちます。
「鳴き声や羽音で夜、目が覚める」
「フンやオシッコなのか、変な臭いがする」
「なんだか体がかゆい」
こうしたコウモリ被害に悩まされている方も少なくありません。
今回は、こうしたコウモリ被害に対して、コウモリの生態と対策について紹介しますので、ぜひ一度ご覧ください。
1匹いたら要注意!コウモリの生態
家屋に被害をあたえるコウモリの大多数は、「アブラコウモリ(別名:イエコウモリ)」と呼ばれる種類がほとんどです。
「彼を知り己を知れば百戦殆からず」の例えにもあるように、対策を講じる前に、まずはアブラコウモリについて学びましょう。
アブラコウモリは、体長およそ5センチ、黒褐色の体色を持ち、平野部から市街地まで幅広く分布しております。
夜行性のため、日中は人家の屋根裏や軒下、戸袋、換気口、ビルの非常口、換気口、橋桁の下など日の当たらない場所に潜み、体長が小さいので、どんな隙間にも潜むことが可能です。
活動期は、4月から11月でそれ以外は冬眠に入り越冬します。
暖かくなるこれからが、もっとも活性化するので要注意です。
繫殖・出産は、1年に1回、5~6月ごろに1匹から3匹ほど出産します。
コウモリは鳥類ではないため、卵生ではありません。
コウモリを屋根裏に繁殖させないための対策
屋根裏でコウモリを繁殖させないためにはどうしたら良いでしょうか。
ネズミやゴキブリと違い、馴染みの薄いコウモリに対しては、どのように対応して良いかわからずに、手をこまねいてしまう方も多いです。
また、コウモリも含めて野生の鳥獣は「鳥獣保護管理法」で保護されており、捕殺が禁じられております。
違反してしまうと、1年以下の懲役または100万円以下の罰金刑に処せられてしまいます。
そのため、コウモリ対策は基本的に追い出す方法が一般的です。
これらを念頭においた上で、今回は一般の方でも実践可能なコウモリ対策方法を紹介しますので、状況に応じて実践してみてください。
忌避剤で追い出そう
コウモリ専用と謡われた忌避剤をホームセンターなどで購入できます。
こうした忌避剤はコウモリが苦手な成分を含んでいるので殺すことなく、追い払うことが可能です。
獣除け線香で追い出そう
「小さいお子さんやペットがいるから薬剤はちょっと心配」という方は、カプサイシン配合の獣除け線香を使って追い払いましょう。
線香の煙が充満するまで時間を必要とするのと、火の取り扱いには注意ください。
アルミメッシュで侵入経路を塞ごう
追い出すことに成功したら、侵入口を塞ぎましょう。
侵入口を塞がなけば、再度入ってきてしまう可能性があるので必要不可欠です。
屋根裏に通じる換気口や通風口、エアコンの配管口などが侵入口として考えられます。
こうした部分をアルミメッシュで塞ぐことによってコウモリの再侵入を防ぐことができます。
高所での作業は転落の危険性があるので、2人以上で作業に臨み、十分に注意してください。
コウモリを1匹でも見かけたら業者に相談を
お伝えしたとおり、コウモリはほんの小さな隙間からでも侵入することができるので、侵入対策はなかなか骨が折れると言わざるを得ません。
また、被害が長引くと家屋へのダメージの心配もでてきます。
コウモリが排泄する糞尿によって天井裏や壁の部材が腐食してしまい穴が開いてしまったり、ダニやノミ、病原菌などを媒介させてしまう被害を引き起こしかねません。
こうした状況に陥ってしまうと、現状復帰も含めて高額な費用がかかる可能性もあるので、早め早めの対策をすることが肝要です。
とはいえ、コウモリ被害に対して、過去に業者へ対策依頼をしたことがある方は少ないでしょう。
コウモリは対策が難しい害獣として知られているので、事前の情報収集が欠かせません。
インターネットで業者の実績や評判を調べたり、近隣住民の方でコウモリ対策をしたことがないか聞いてください。
情報を収集したうえで、見積依頼を出すようにしましょう。
コウモリ被害にお困りの方は、まずは一度プロの専門業者へご相談してみてはいかがでしょうか。